食事療法や薬物治療と栄養療法の違いとは?
栄養療法はオーソモレキュラー栄養療法、分子整合栄養医学ともいい、細胞レベルで身体の不調を改善する治療法です。身体は細胞によりできています。細胞とは分子の集まり。その分子の濃度、バランスがおかしくなってくると体調不良になります。一方、身体は私たちが日々食べているものからできています。食物は栄養素の集まりです。つまり身体を構成する細胞の元となる分子もまた栄養素がその由来。体調不良によっておかしくなった分子のバランスを、栄養素を積極的に投与することで元に戻そうというのが栄養療法の考えで食事療法や薬での治療と栄養療法は異なります。
食事療法は、医師から決められた1日の摂取カロリーの中で5大栄養素をバランスよく、過不足なく摂取することで病状の改善を目指します。栄養療法がこれと異なる点は、栄養不足解消や偏った食事の改善を目的としているのではなく、栄養素による積極的な治療を目指していることです。栄養療法では食事だけではなく、サプリメントや点滴なども用います。また、摂取する栄養素も必要最低限ではなく、至適量という通常とは異なる量を投与します。
薬での治療は、主に特定の病状を解消ないしは緩和するために薬剤を投与します。頭痛なら頭痛薬、発熱なら解熱剤を飲みます。栄養療法は、栄養素の投与によって細胞の分子バランスを整えることによって身体を健康的な状態へと導きます。これは薬に頼らない治療であり、特定の病状だけでなく根本的な体調改善へとつながるものです。